2020/08/27
こんにちは、歯科医師の熊本です。
今回は近年増加傾向にあるTCHについてお話します。
虫歯はないのに咬むと痛みがあったり冷たいものがしみたりといった歯の不調を感じたことはありませんか?
その原因はもしかしたら顎にかかる【力】かもしれません。
TCHとはTooth Contacting Habit の略称で「上下歯列接触癖」のことです。
人は安静時上下の歯は数ミリは離れていることが正常です。通常上下の歯が接する時間は1日に20分といわれています。
上下の歯が接するのは会話時、食事時です。
これらのタイミング以外でも上下の歯が無意識に接触することで不調をきたすのがTCHです。
TCHとは何らかの要因によって癖として定着するものと考えられます。
例えば緊張する場面や勉強や仕事などの集中で接触する機会が増えます。
またスマホやPCの使用でうつむいた状態での作業が自然と歯を接触させます。
このように歯の接触が増え繰り返されることで歯が接触していることに気づかなくなります。
具体的な治療法としてはまず歯を離すことから意識してみましょう。
日常生活で視界に入りやすいところにシールなどのマークを貼りそれが目に入れば上下の歯を離してリラックスするなどして意識しやすい環境を作りましょう。
もしなんらかの歯の不調がある場合は、気軽にご相談ください。