2020/01/01
初めまして。今年の四月から入社しました歯科医師の松原と申します。
まだまだ暑い日が続きますが、アイスや冷たい飲み物で、歯が染みた経験はありませんか?
ひょっとして虫歯かなと思うかもしれません。
「知覚過敏」とは
知覚過敏というのは、歯周病、歯ブラシの当て方、年齢、咬む力の強さなどが原因で歯茎が下がり、露出した歯の根っこの部分が、温度変化や歯ブラシなどの刺激に反応してしみてしまう症状のことを言います。
「知覚過敏の治療法」は
知覚過敏の治療法については、知覚過敏用のお薬をしみる症状の強い所に塗る、もしくはプラスチックで覆い、刺激を遮断し様子をみます。
「知覚過敏の予防法」は
知覚過敏における確実な予防方法はありません。毎日しっかり歯磨きをしていても加齢や、咬む力の強さで歯肉が下がることがあるからです。できるだけ症状を抑えるために、まずは正しい歯磨きをしましょう。強く磨きすぎてしまうと歯肉が下がってしまい根っこの部分が露出して症状が出てしまいます。逆にしっかり磨けていないと歯周病により歯肉が下がってしまい、知覚過敏が起こりやすくなります。
適切な強さでブラッシングすることを心がけましょう。食いしばる癖のある人は歯を離すことを意識するのも有効かもしれません。
もう一つの対策として定期的に歯科医院に通い、歯周病予防のクリーニングをしてもらうことがあります。歯ブラシだけでは除去できない歯茎の奥の汚れが歯周病の大きな原因になり、歯肉が下がることにつながっていきます。定期的にクリーニングすることにより、奥の汚れも除去することができ、結果として歯肉が下がることを予防することができます。歯周病の予防が、間接的に知覚過敏の予防にもなります。
最後に
歯の痛みの種類も様々です。虫歯による痛みか、知覚過敏による痛みか、それとも歯周病による痛みか、ご自身では分かりにくいと思いますので、一度歯科医院でご相談することをお勧めします。
何かご質問がありましたら、お気軽にお電話もしくは健診にお越しください。